「あれ、お湯がなんかぬるいなあ」「リモコンで温度を上げてもきかんなあ」「あっついお湯が出たり冷たくなったり全然安定しない!」
こんな状態でお湯を使っていけば、お湯は突然出なくなってしまうのです。この故障気味の時を狙って早く対策すれば、突然お湯が使えなくなることもありません。
答えは簡単、「給湯器を交換する」
家のお湯は給湯器が作っています。各家庭でそれぞれ取り付けてあるので、もし壊れたら各自で対応しなくてはなりません。持ち家の場合は自費で、賃貸の場合は大家や管理会社が交換してくれるでしょう。
給湯器ってなに?
給湯器ってそもそもなに?ってなる方は、外へ出て家の周りをぐるっと歩いてみましょう。お湯を使っていると、ゴーっという音が給湯器から聞こえて来ます。たいていは家の外の壁に掛けられていたり、地面に置かれています。マンションだったらベランダや、玄関の横にある水道メーターなどを見るところ(ロッカーみたいなところ)にあります。室内にある場合もあります。室内の場合だと排気を外へ出すためのパイプが繋がっています。
どうやってお湯を作っているの?
ガスや灯油を燃料とする給湯器の場合は、配管の中をめぐっていく水をバーナーで温めていきます。そのため、給湯器の中に青い火が見えるのです。実に原始的ですが、自動で沸かして、安全に排気してくれる生活必需品です。
電気式の場合は、ヒーターによってお湯を温めますが、バーナーの様に瞬間的に沸かしていく事ができません。そのため、給湯器とは別に水をためておくタンクがあり、その中であらかじめお湯を温めておきます。蛇口をひねるとそのタンク内のお湯が流れていきます。
交換は費用が高い、修理では直らないの?
修理で直る故障というのは、取り付けて数年しかたっていない時や、ゴミがちょっと詰まっていて不具合が出たとき、本体に影響しない部分での故障などで、まあ直せる部分が少ないということです。まず使っている給湯器のメーカーに連絡して、「点検」を行ってもらいましょう。修理で直る場合もあります。
給湯器の寿命は「10年」と言われていて、それを過ぎた状態で「お湯が出ない」「なんか故障気味」ということならまず交換。
というのも、修理費用は安くないので寿命を超えている給湯器だといたるところ老朽化していることもあり、1か所直した、また1か所壊れた、が続くと費用は給湯器を丸ごと交換した方が安くなることが多いです。メーカーも10年を超えた給湯器は交換してください、と言っています。まずはメーカーに連絡して点検、交換がいる故障か見てもらいましょう。
どんな給湯器に交換してもいいの?
安いからといってどんな場所にも取り付けられるわけではありません。いま取付けられている場所に合った商品を探す事が重要です。また給湯器は一度にどれだけお湯が作れるかという「給湯能力=号数」により値段も変わります。
一般的には1人暮らしや2人暮らしで「16号」。2人暮らし~3人暮らしで「20号」。温水の浴室乾燥機、床暖房を使う、3人~4人暮らしは「24号」が良いでしょう。あくまで一般的な事であり、16号のシャワー水圧じゃ物足りないから1人暮らしだけど20号にする人もいますし、温水・暖房機能を使っていないのであればちょっと価格を下げて20号にする人もいます。
そのあたりは交換業者さんに相談して、どの号数がいいか聞いてみましょう。
台所だけで使える小型の瞬間湯沸かし器は5号です。
交換はどこに頼めばいいの?
交換は資格を持っていなければできません。給湯器は「ガス」「灯油」を扱います。またコンセントが屋外に無ければ電気工事系統の資格がいる工事が必要になるときもあります。排気を正しくできていなかったら、排気ガスが逆流して一酸化炭素中毒になり死んでしまうかもしれません。資格を持っている業者しかできない仕事なので、ガス会社(大阪ガスとか)や地元のガス屋さん・水道屋といった、給湯器を交換をする業者に依頼しましょう。
ガス会社さんは、手厚い保証・メンテナンスが売りですが給湯器の値段はほぼ定価になるので、地元の業者さんとかと違い値段は高いです。地元の業者さんはメーカーから商品を卸してきている分、費用は安く抑えられますが、保証は別でお金がかかる場合もあります。よく探してみましょう。
「リンナイ」「ノーリツ」といったメーカーは商品を提供する・商品を修理する会社なので、交換は対応しません。
お勧め業者さん 大阪で給湯器を交換する業者なら水猿
放置は危険、故障した給湯器を使うのも危険
お湯がまったく出なくなったとしたらだれでも交換は考えますが、「煙が出てるけどそのうちそのうち・・・」「煤で真っ黒け・焦げたり錆びたりしてる」「給湯器からポタポタ水が漏れてる」状態を放置して使っていると、命の危険を伴う事故が起きる可能性もあります。
排気ガスが家の中に充満すると意識障害や重篤な状態になることがあります。特に古い給湯器が煤やホコリ・ゴミで詰まったりすると、ガスが屋外に排出されない危険があるので、15年~20年使っていたら交換は早めにしましょう。